基礎からはじめる英語リスニング
基礎からはじめる英語リスニング
- B6版 2色刷 192ページ
リスニングの基礎からわかりやすく解説。段階を追ってトレーニングしていくので、リスニング力が伸びていくのが、身に染み入るようにはっきりと感じられます。
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連結(linking)
前の単語の語尾の子音と次の単語の語頭の母音がつながってひとまとまりの音として発音される現象を、「連結(linking)」と言います。「リエゾン(フランス語=liaison)」と呼ばれることもあります。
日本語は基本的に単語が母音で終わるため連結現象が起こりにくいのです。こうした要因も影響してか、連結現象は日本人には聞き取りにくい現象のひとつになっているようです。
サンプル音声
連結(linking)の例
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脱落(deletion)
では、脱落(deletion)を見ていきましょう。Deletion はdelete(消す)の名詞形です。delete は、コンピューターの「デリートキー」でおなじみの単語ですね。つまり、deletion は「音が消える現象」を言います。
「脱落」は、前の単語の語尾と次の単語の語頭が同じ音あるいは同類の音のとき、音がつながって前の語尾の音が消えてしまう現象のことです。
サンプル音声
脱落(deletion)の例
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同化(assimilation)
assimilation という単語には、「同化」のほかにも「吸収、融合」という意味があります。こうした意味からもお分かりのように、assimilation は、前後の音の影響を受けて吸収されたり融合されたりして別の音に変化して聞こえることを言います。
また、「消失」や「弱化」もひとまとめにして「同化」のカテゴリーに入れる考え方もあります。
どのようなときに同化の現象が起きるのかを見ていきましょう。発音のカタカナ表記は誇張しすぎている場合があります。必ず音声で確認してください。
サンプル音声
同化(assimilation)の例
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ディスコースマーカー
先に、リスニングのメカニズムの大きな要素は「推測と軌道修正の繰り返し」であると述べました。 本書の最後のレッスンでは、この「軌道修正力」を養成する学習を展開していきましょう。少し長めの会話やアナウンスを使って行うことになります。
ディスコースマーカーをヒントに流れをつかむ
ディスコースマーカーは、英語ではdiscourse markerとつづります。discourseは「談話、会話、説話」などと訳されます。markerは「目印となる標識」ですね。discourse markerは「論理マーカー」とか「談話標識」などと訳されたりしますが、ここでは「ディスコースマーカー」を使っていきましょう。
ディスコースマーカーは、英語を聴いたり読んだりしているとき、次の展開を予測する大きな手掛かりになる表現です。例えば「順接」を表すディスコースマーカーがあったら、そのあとには、これまでの内容を肯定する表現が続くはずです。逆に「逆接」のディスコースマーカーが来たら、あとには反対のことが述べられるはずです。
ここでは、まずディスコースマーカーを学習し、そのあとに続く文の展開をすばやく判断したり軌道修正したりするスキルを磨いていきましょう。
実際には、どんな表現がディスコースマーカーに相当するのかといった明確な定義はありませんが、ここでは「一般的にこうした表現のあとにどのような展開があるのか」という関係で知られるディスコースマーカーを見ていきます。
サンプル音声
ディスコースマーカーの例
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