アメリカ映画に出てきた表現 ― It’s showtime.

アメリカ映画で使われた重要表現を学習しましょう。
今回の表現は、2005年の映画 Madagascar 『マダガスカル』に使われた It’s showtime. です。
 CGアニメーション映画で、ニューヨークの動物園から逃げ出した4頭の動物たちが繰り広げるコメディです。ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、キリンのメルマン、カバのグロリアは親友同士です。この背景で聴いてみましょう。

 動画は、ここにあります。
https://learningenglish.voanews.com/a/5720253.html

字幕の表現を見ていきましょう。

Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」

The 2005 movie “Madagascar” tells the story of the kind lion, Alex, and his animal friends.
「2005年の映画『マダガスカル』は、親切なライオンであるアレックスと彼の動物の友だちのストーリーです」

They leave their zoo for a night out and are unexpectedly transported to the island of Madagascar.
「彼らはある夜に動物園から抜け出しますが、思いがけないことに、マダガスカル島に輸送されてしまいます」
 for a night は「一泊で」というような意味です。
 unexpectedly は「思いがけなく、意外にも」。expectedly に、否定の接頭辞 un- が付いた形です。

There, Alex develops a desire to hunt meat and must separate from his friends.

「そこで、アレックスは狩猟への欲求を募らせ、友だちから別れなければならなくなります」
 develop a desire to ~は「~したいという欲求を募らせる」。hunt meat は「食べるための肉を狩猟しに行く」です。

When they are threatened by mean island animals, Alex overcomes his hunting desire to aid them.
「彼らが島のいじわるな動物たちに脅されると、アレックスは彼らを助けるために狩猟の欲求を抑え込みます」
 threaten は「脅す、脅迫する」です。
 mean は、ここでは「いじわるな」です。
 hunting desire は「狩猟の欲求」、つまり狩猟して肉を食べたいという欲求です。
 to aid them は「彼ら(友だちの動物たち)を助けるために」という意味の副詞的用法の不定詞です。

Listen for the words, “It’s showtime.”
「It’s showtime. という言葉を聴いてみましょう」
 listen for ~は「~をじっくりと聴く」という意味です。listen to ~と区別して覚えておきましょう。
Psst. It’s showtime.
「しーっ。これからが見せ場なんだよ」
 1976年の映画に It’s Showtime(邦題は『イッツショータイム』)という映画もありました。

Thanks for not giving up on me, Marty.
「オレを見捨てなくてくれてありがとうよ、マーティー」
 give up on ~は「~を見捨てる、愛想を尽かす」という意味です。

Man, you almost gave me a heart attack.
「あのな、お前のせいでオレはもう少しで心臓発作を起こすところだったぞ」
 man は「うわっ」とか「あのな」のように驚きや忠告を表したりするときに使う間投詞です。
 heart attack は、びっくりしたときなどによく使います。

You can’t just come up here and sneak up on me.
「ここにそうっと来て、オレのところに忍び寄ってくるんじゃないよ」
 You can’t となっていますが、「~するんじゃないよ」といった意味合いです。
 sneak up on ~は「~に忍び寄る」。

Shh. Just because you’re a lion … let go of me!
「しーっ。お前がライオンだからっていうだけでさ、…離せよ!」

We’re getting out of here.
「ここから出ていくんだよ」
 get out of here は「ここを出ていく」。

Guys, just go with me on this.
「みんな、ただオレについてくるんだ」

Like I said, it’s showtime.
「オレが言ったように、これからが見せ場なんだ」
 Like I said は As I said と同じ意味です。ここでの like は接続詞として使われています。As I said が正しくて Like I said は間違いだという人も多い(私もそう思いますが)のですが、今では多くの人が使います。

What do you think “It’s showtime” means? Is it,
「It’s showtime はどういう意味だと思いますか。 それは、」

(A) The point in time in which something ends
「(A) 何かが終わる時間」

or (B) Something exciting and risky is about to happen
「あるいは (B) 何かワクワクするような危険なことが起ころうとしている」
 be about to ~は「~が起ころうとしている」という意味です。

Listen again.
「もう一度聴きましょう」

The answer is (B).
「答えは (B) です」

Alex is asking his friends to go along with his behavior of a mean, hungry lion to scare off the island animals.
「アレックスは、いじわるな空腹のライオンの行動を見せることで島の動物たちを怖がらせて追い払うために、友だちについてくるように頼んでいるのです」
 his behavior of a mean, hungry lion「卑怯で空腹なライオンというふり」。
 scare off ~「~を怖がらせて追い払う」。

And that’s English @ the Movies.
「映画に出てきた英語表現でした」

 動画の下にセリフが表示されますので、一時停止しながら、音声と確認しながら学習しましょう。

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