face を使ったイディオム

 face は「顔」だけでなく「面」としても考えると意味がイメージしやすい。

do an about-face 「転向する、豹変する」
【類】flip flop「突然変える、急変する、態度を変える」
【例】How could you do an about-face and quit your job after two days?
   どうして2日で気が変わって仕事を辞めるなどということができるの?
 もともとは軍隊用語で「回れ右をする」という意味。about-face は「転向」という意味の名詞。

keep a straight face「笑いをこらえる、真顔でいる、真面目くさった顔を保つ」
【類】a long face「浮かない顔」
   keep face「面目を保つ」
【例】I couldn’t keep a straight face and say I liked Jane’s dress.
   笑いをこらえてジェーンのドレスがかわいいなんて言えなかったよ。
 例文のように、can’t や couldn’t といっしょに使われることが多い。また、with a straight face(真顔で)のような前置詞句として使われることもある。

let one’s face fall「がっかりさせる、…を落胆させる、失望させる」
【注】face down someone「…を威圧する、射すくめる」⇒このfaceは動詞。
【例】If you don’t get the job, try not to let your face fall.
   その仕事がもらえなくても、がっかりしないで。
 他人をがっかりさせるときは make を使うが、自分でがっかりする場合は、例文のように let を使うことが多い。また、one’s face falls のように使うこともある。

put a new face on …「気分を変える、…のあり方を変える、局面や外観を変える」
【類】look on the bright side「物事の明るい面を見る、楽観する」
   give … a shot「…に挑戦する、…をやってみる」
【例】Put a new face on it and enjoy the opera as I do.
   気分を変えて、私みたいにオペラを楽しんだら?
 この face は「顔」というより「局面」という意味合い。on のあとには「もの」がくる。例文の it は「観劇に対する考え方」というような意味合い。

face to face with …「…と膝を突き合わせて、…と対面して」
【類】toe to toe「正面切って、がっぷり組んで」
【例】Harvey wants to talk face to face with you about the business.
   ハービィが仕事の件で、あなたと膝を突き合わせて話したいそうよ。
 with のあとには、例文のように「人」だけでなく「もの」もくる。face to face の前には、come や talk、speak などが使われる。また、face-to-face は形容詞としても使われる。

make a face「顔をしかめる、顔をゆがめる」
【注】put on a face「化粧をする」⇒ put a face onとも言う。
【例】When I said it would rain this weekend, Alice made a face.
   この週末は雨だよと言ったら、アリスが顔をしかめた。
 いやな顔だけでなく、赤ん坊をあやすこっけいな顔の場合にも使う。あとに「人」を続けるときはmake a face at someone のように使う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました