カリフォルニア州 Palm Desert にある College of the Desert の ESL(English as a Second Language)の先生が小さな犬(チワワ)を飼い始めた。その先生は日本と日本人が大好きだったので、その犬に日本語の名前を付けたいと思った。
カフェテリアで日本人の学生たちとコーヒーを飲んでいたとき、先生が、My new dog is so little and cute. と言い、ヤマダという日本人学生(男)に「littleは日本語で何?」と訊いた。
するとヤマダは、「少し」と答えた。
英単語を1つの語義で覚える受験勉強の「成果」とも言える。先生は My new dog is so little and cute. と言ったのに、即座に「少し」が出てきたわけである。
「チビ」とか「豆助」とでも言えばよかったのかもね。
私はその席にいなかったが、ほかの日本人学生もそれを修正しなかったわけである。
そして、可哀想にというか、そのチワワは Sukoshiという名前にされてしまった。
これは1976年の夏のことである。
その13年後の1989年の夏に砂漠の町を訪れたときに、その先生の家を訪問すると、Sukoshiは健在だった。
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