アメリカ映画で使われた重要表現を学習しましょう。
five-second rule
この表現は、2021年のアクションコメディスリラー映画 Red Notice(邦題は『レッド・ノーティス』)に出てくるものです。
red notice というのは、国際刑事警察機構が加盟国の申請で発行する通知です。その国で逮捕状が出ている被疑者などについて人物を特定し、確保・拘束したら手配している元の国に引き渡す方向で協力するよう各国に要請するものです。赤色のほかに6つの色の手配書があります。
動画は、ここにあります。
https://learningenglish.voanews.com/a/6282045.html
字幕の表現を見ていきましょう。
Welcome to English @ the Movies – American Classics where we teach you American English heard at the movies.
「『映画の英語 ― アメリカの名作』にようこそ。ここでは、映画に使われたアメリカ英語について学習します」
Red Notice tells the story – in a funny way – of a plot involving two of the world’s most-wanted criminals.
「『レッド・ノーティス』では、世界から最重要指名手配犯罪者である2人がからむ陰謀をおもしろおかしく伝えます」
in a funny way は「おかしな方法で、おかしな意味で」です。
plot は「策略、陰謀」。
involving は「~を巻き込んだ」という意味で、ここでは後ろから plot を修飾しています。
most-wanted criminal は「最重要指名手配の犯罪者」。
International law officers have placed a red notice on them, meaning they must be caught.
「国際警察は彼らに対してレッド・ノーティスを発行します。つまり、彼らは絶対に捕まえなければならないということです」
law officer には「警察」や「法務官」など、警察関係の官僚や現場の刑事などを指します。
place は「発行する、出す」など。「電話をかける」も place a phone call のように place を使って表現します。
John Hartley is a law enforcement agent on the case.
「ジョン・ハートレイは、この事件の担当警察官です」
law enforcement agent は「警察官」 enforcement は「実施、執行」という意味の名詞です。
He teams up with world-famous criminal, Nolan Booth, to arrest the world’s biggest art thief, Sarah Black.
「彼は世界的に有名な犯罪者であるノーラン・ブースとタッグを組み、世界最強の美術品窃盗犯であるサラ・ブラックを捕まえようとします」
team up with は「~とチームを組む、タッグを組む」です。
Listen for the words “five-second rule.”
「five-second rule という表現を聞いてみましょう」
How’s it going with your partner in crime?
「犯罪仲間とはうまくいってる?」
How’s は How is の短縮形です。How is it going with ~? は「~の進捗はどうですか」という意味でよく使われます。
partner in crime は「共犯者、犯罪仲間」。
[Drops valuable art piece.]
「価値のある美術品を落とす」
Five-second rule.
「5秒ルールだ」
What do you think “five-second rule” means?
「five-second rule はどういう意味だと思いますか。」
(A) Everything is under control
「すべては管理下にある」
under control は、東京オリンピックを招致するときに安倍元総理が使って話題になりましたね。
or (B) Something is safe if it is picked up within five seconds of falling
「あるいは、(B) 何かが落ちてから5秒以内に拾えば、それは安全である」
Listen again.
「聴き直してみましょう」
The answer is (B).
「答えは『(B)」です」
People usually say five-second rule in relation to food.
「人はよく、食べ物について five-second rule と言います」
It suggests that food that has been dropped is safe from germs if it is picked up within five seconds.
「それは、落とした食べ物も、5秒以内に拾い上げれば安全だと示唆するものです」
that が続けて2つ使われています。1つめの that はsuggests の目的語になる that 節の that です。2つめの that は food を先行詞とする関係代名詞です。
safe from germs は「バイ菌がついておらず安全」ということです。
It is not a serious rule and usually said as a joke.
「それはまじめなルールではなく、ふつうはジョークとして言われるものです」
as a joke は「ジョークとして、冗談で」。
And that’s English @ the Movies.
「映画で英語表現でした」
See? Easy-peasy.
「ほら? ちょろいもんだろ」
easy-peasy は「とても簡単な」という意味でよく使います。peasy も easy を重ねたときに口調で付けられたものです。
I’m Dorothy Gundy.
「ドロシー・ガンディでした」
動画の下にセリフが表示されますので、一時停止しながら、音声と確認しながら学習しましょう。
ナラボー・プレスのサイトもぜひ訪れてください。
http://www.nullarbor.co.jp/
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